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この日本語辞典の使い方(ホーム)「て」で始まる言葉>手荒い祝福の意味

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カテゴリー:スポーツ

 

手荒い祝福

てあらいしゅくふく

 手荒い祝福とは、荒っぽいやり方の祝福という意味で、早い話、「おめでとう」と言いながら相手をぶんなぐるような、矛盾した仕方の祝福をいう。そんなサディスィックな祝福のやり方があるものかとお考えの向きもあろうが、スポーツの世界など痛みや苦しみに快感を覚える世界ではありがちな光景で、勝利して自慢げに引き上げてくる相撲取りの背中を観客が平手でパシパシ叩いたり、野球でサヨナラホームランを打ったホームに帰ってきた選手が、同僚から頭や背中を叩かれてもみくちゃにされるシーンはよく目にする。少し前、世の中がまだ荒々しかった頃は、胴上げで祝福している人をわざと落としたりすることもあったが、そんなことをするとホントに死んじゃって洒落にならないので、今はそこまでの「手荒さ」は見られない。それでもサヨナラホームランを打った選手が、ホームで待ち構えている同僚の「祝福」を避けて逃げ回ることがときどきあるくらいだから、その「手荒さ」はかなりのものなのであろう。中には、「くそ、オレの前でホームランなんかうちやがって」とくやしまぎれにヒーローの頭をなぐっているヤツもいるに違いない。(KAGAMI & Co.)

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