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この辞典の使い方(ホーム)「ふ」で始まる言葉>不倶戴天の意味、語源

カテゴリー:四字熟語

不倶戴天

ふぐたいてん

 不倶戴天とは、生かしておけないほど恨みや憎しみが強いこと、そういう相手をいう。「不倶戴天の敵」などと用い、赤穂浪士四十七士に対する吉良上野介がまさにそれ。比較的よく使われる言葉だが、おそらく誰もちゃんとした意味を知らない(「誰も」は言い過ぎ。少なくとも筆者は知らなかった)。これは訓読すると「倶(とも)に天を戴(いただ)かず」となり、「二人がこの天の下に同居することはない」つまり「この世でどちらも生きているなんてありえねえ」という意味となる。古代中国の経書『礼記』に「父之讎、弗与共戴天、兄弟之讎、不反兵、交遊之讎、不同国(父の仇はともに天を戴かず、兄弟の仇は兵に反らず、朋友の仇は国を同じくせず)」とあるのが原典で、早い話「敵討ちのススメ」の一節。「兵に反らず」というのがわかりにくいが、これは武器を家に取りに帰るなんてのはお話しにならず、いつも携行して相手をつけねらえという物騒なお話し。

 しかし「不倶戴天」を冷静に解釈すると、自分と仇討ちの相手のどちらかがこの世からいなくなれば恨みは解消するので、赤穂浪士は討ち入りする前に吉良邸の門前で切腹して果ててもよいことになる(もし上野介を取り逃がしていたら、やったかもしれない)。とはいえ、人情的にはそんな選択はありえず、それこそ不倶戴天の考えというべきだろう。(VP KAGAMI)

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