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​然様、左様、さよう

さよう

 然様(左様)とは、そのよう、そのとおりという意味。現代ではあまり聞かれない言葉だが、昔は武士などが「さよう申しておった」「さようじゃ」などとよく使っていた(らしい。時代劇ではよく使っている)。「さよう」は現在「左様」と書くことが多いが、前者と同じであることを「右に同じ」と言うが、「左のよう」「左に同じ」という言い方はなく、それが当て字であることがわかる。「さよう」は本来は「然様」で、「然もないと」「然ばかり」などと使い、そう、そんな、そのよう、などを意味する「然(さ)」なのだが、世の中は「然様」と書いても「さよう」と読めないバカばっかりなので(私も読めない)、「左様」と読みやすい漢字を使っているのではないかと思われる。

​(VP KAGAMI)

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