口直し

くちなおし

 口直しとは、まずいものを食べて故障してしまった口の機能を修理するという意味で、女性の手料理を堪能した後、「口直しにお茶でも一杯いただこうかな」などと言えば、その女性とすんなり別れることができる機能的な言葉である。

 もう少しましな意味で用いられる「口直し」は、コース料理などで、次の料理に進む前に、口の中に残っている前の料理の味をいったん忘れてもらう、すなわちリセットする(直す)ために出される簡単な料理ことをいう。したがって懐石料理で「お口直しです」と料理が出されたからといって、店が「さっきの料理はまずかったので」と反省したりへりくだったりしているわけではないから、「そんなことはない、たいへんおいしかったですよ」などと店側をなぐさめたり、気遣ったりしてあげる必要がないことは言うまでもない。

 英語には「口直し」などという繊細な言葉はないようで、英語の辞書には「I drank green tea to kill the taste after eating tempura.(天ぷらの味を殺すためにお茶を飲んだ)」などという物騒な例が載っている。これでは「口直し」というより「口殺し(英語の意味からは「味殺し」が適切か)」だが、とんでもなく濃い味のまずいものを食わされた後などは、「殺して」もらったほうがいいと思うことも確かにある。(KAGAMI & Co.)

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