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下手人

げしゅにん

 下手人(げしゅにん)とは、罪人のことで、近世以前の言い方である。「下手」は「へた」とも読むが、「下手人」は「へた人」とは読まず、したがって何をやらせてもダメなヤツのことではない。「下手」はまた「下手物(げてもの)」の「げて」であるが、「下手人」は「げて人」とは読まず、したがって下品でヘンテコなヤツのことでもない。下手人(げしゅにん)の「下手」は、「手を下す」ということであり、下手人とは要するに「実行犯(手を下した人)」ということ。江戸時代には、傷害致死や過失致死などで打ち首に処せられた罪人を下手人と言っていた。このような罪人は、強盗殺人や放火ほど罪が重くないので、私財没収やさらし首はまぬかれたらしい。さらに時代を遡った中世後期、下手人は「下死人」「解死人」とも書き、「げしにん」とも読まれ、集団間の私闘(つまりヤクザの出入りのような)で、死者や重傷者が出た場合、被害を受けた相手の集団に、「こいつが犯人(下手人)です」と差し出された人物のことを言った。その人物が実際に手を下した必要はなく、要するに「いけにえ」「捨て駒」の役割を担わされた人が下手人(げしゅにん)である。したがって、その集団の中で役に立っていないポンコツなヤツや仲間はずれにされている人物がその任にあてられることが多かったようだ。してみると、「下手人」を「へた人」「げて人」と解釈する見方もあながち間違いではなさそうだ(間違いですが)。(KAGAMI & Co.)

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