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驕る、奢る、おごる

おごる

 驕る、奢る(おごる)は、才能、権威、家柄などを誇る、思い上がって傲慢な態度を取るという意味。「おごれる平家も久しからず」の「おごれる」はこれで、驕り高ぶるという意味の「驕慢(きょうまん)」の「驕」という漢字を使う場合が多い。驕っている人物が、自分と対立する側にある場合、または、縁もゆかりもない場合、日本では最も嫌われる態度だといえる。

「おごる」を、ぜいたくであることを意味する「豪奢(ごうしゃ)」の「奢」と使って「奢る」と書くと、ぜいたくをする、自分の金で人にごちそうするという意味で使う場合が多い。この場合、おごっている人物が自分に近い側にいて、ときには昼飯をごちそうしてくれるので、どんなにおごっちゃってもOKというのが「奢る」だと言えそうだ。

「おごる」は「上がる」と同源と見られ、上層から下層を見下すという態度が「おごる」ということ。自慢たらたらで下層の人々をバカにするなら「驕る」となり、貧乏でかわいそうだからメシでもごちそうしてやるかという気分なら「奢る」になるわけだ。(VP KAGAMI)

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