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獺祭

だっさい

 獺祭(だっさい)とは、獺祭魚〈獺(たつ)魚(うお)を祭(まつ)る〉の略で、獺(カワウソ)が捕らえた魚を川岸に並べる様子を、魚を神に供える祭と見立てたもの(『礼記 月令 第六 孟春』による)。二十四節気では正月の後半(前半は「立春」)にあたり、七十二候では雨水の第一候になる。「獺祭」は近年、大吟醸酒のブランドとして世間に知られるようになったが、それまでは芭蕉の「川獺の祭り見て来よ瀬田のおく」という地味な句で、または、正岡子規の命日「獺祭忌」として一部のマニアックな俳句ファンに知られるばかりだった。日本酒の蔵元は、本社が山口県岩国市の獺越(おそごえ)にあるので、獺にちなんだ(さかなを並べる様子は酒飲みにもふさわしい)この名を付けたらしい。カワウソが川岸に魚を並べるありさまは、文学者が机の周辺に文献を並べて創作や研究に没頭している様子に例えられ、晩唐の詩人李商隠が号とし、子規も俳号のひとつとして「獺祭書屋主人」を用いたことから命日の獺祭忌がある。カワウソに魚を祭る習性があるのかどうか、目撃者は少ないが(この語を作った昔の中国人はしばしば目にしていたようだ)、最近動物園で実際にカワウソが獺祭している(ダサってる?)姿がビデオでとらえられ、中国人もウソばかりついているわけではないことが証明された。獺祭はそんな密教的な祭りなので、句に取り入れる人もほとんどなく季語として定着していない。「カワウソの祭りでも見てきたら?」と瀬田のおく(膳所)に出向く人に勧める芭蕉のヘンな句も、当時、近江蕉門の門人たちの間で編集が進められていた俳諧の選集の進行状況を見てきてよと頼んだのだと、詩人・評論家の安東次男氏は述べている。(KAGAMI & Co.)

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