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幕開け、幕開き

まくあけ、まくあき

 幕開け(幕開きともいう)とは、芝居の幕が開くことであり、要するに芝居が始まることを言う。そこから、ものごとの始まり、始まる時を言う際に「21世紀の幕開け」「スキーシーズンの幕開け」などと使う。このように幕開け(幕開き)で表現されるものごとは、「芝居」のように「いよいよ始まるぞ」というワクワク、ドキドキが感じられるものごとである。例えば「通常国会の幕開け」は使い方として間違っていないし、実際にけっこう使われてもいるが、われわれにいまいちピンとこないのは、われわれにとって「通常国会」は始まろうが始まるまいが、ワクワクする対象ではない(大スキャンダルなどがあれば別だが)からである。「通常国会の幕開け」は、マスコミなど上から目線の人々が、国民は国会の開催をワクワクして待たなければならないという、いわば「教育的指導」をこめた物言いだと言えそうだ。とはいえ、「21世紀」にしたって、ただ20世紀が21世紀になるに過ぎず(イスラム教の人々にはなんの関係もないし)、「スキーシーズン」だって、スキーをやらない人々にとってはまったく興味のない話で、「幕開け(幕開き)」は、それを喧伝する人々の「世紀の替わり目に便乗して一儲けしたい」という期待が透けてみえる言い方だとも言える。

 ところで、先ほどから「幕開け」と「幕開き」を併記しているが、「幕開け」は誰か人の手によって「幕が開け」られたという感じ、「幕開き」は誰の手も借りず自然に「幕が開き」始めた感じを言い表しており、20世紀を21世紀にしたのはどこかの権力者ではないし、スキーシーズンが今年もやってきたのは旅行会社のおかげでもないので、本来は「幕開き」という言い方が正しいのかもしれないが、そんな細かい言葉づかいを誰も気にしちゃいないので、現在は「幕開け」という言い方が主流である。(KAGAMI & Co.)

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