井戸茶碗、井戸

いどぢゃわん、いど

 井戸茶碗(業界人には「井戸」で通じる)とは、高麗茶碗の一種。高麗茶碗は、16世紀後半、こてこての唐物に飽きた日本の茶人が、朝鮮半島の日常雑器を「超わびさびってて、よくね?」とかなんとか言って(かどうかは知らないが)茶会に採用し、名器に仕立て上げたもの。「井戸」は高麗茶碗の中でも最高峰の逸品で、淡い黄褐色のうわぐすりや高台(こうだい;下部の台状の部分)の強い貫入(かんにゅう;ひびわれ)を特徴とし、京都の名刹狐蓬庵(こほうあん)が所有する「銘喜左衛門」は国宝に指定されている。「井戸」という名前については、①井戸という名の職人がいたのだとか、②井戸氏が所有した茶碗が有名だったからとか、③井戸の中に埋もれていたものだとか、④井戸のように深遠な見込み(茶碗の内側部分、特に底の部分)を持つからだとか、いろいろなことが言われているが、現在では④の説あたりが有力とされている。しかし、「井戸に埋もれていたって誰も気づかない」というニュアンスの③の説も、個人的には捨てがたい。(KAGAMI & Co.)

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