梅に鶯

うめにうぐいす

 梅に鶯とは、よい取り合わせのたとえ。ウグイスが梅の花の蜜を吸いにやってきて鳴くと考えられていていたことによるもので、花札にもその絵柄で描かれている。しかし、梅の花の蜜が好きなのはメジロであり、ウグイスは藪の中で虫を食べているのでめったに庭先の梅にはやってこない。花札に描かれているウグイスも、羽根の色からみてメジロであり、日本人は勘違いの和歌を大量に詠み出した末、花札によって「梅に鶯」のイメージをダメ押ししたと考えられる。しかし、ことが文学や絵画の世界の話であるから、科学的事実がどうこうは関係ないとも言える。このことわざも、取り合わせのよい悪いは主観的なものであるとか、取り合わせが悪くても一緒にいればだんだん馴染んでくるといった意味でとらえれば、新しい解釈の地平がひらけてくる。

 村上天皇がある屋敷の梅を清涼殿に移植したとき、その家の女主人が「勅なればいともかしこし鶯の宿はととはばいかに答へん(天皇のご命令なので恐れ多いとは承知のうえですが、来春ウグイスがやってきて『お宿はどうしました』と問われたらどう答えたらいいんでしょう)」との短歌をさしあげたため、天皇が感心して梅を返したという故事がある。もちろん、このウグイス(実はメジロ)は偽名で梅旅館に泊まっていたのである。(KAGAMI & Co.)

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