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かな[終助詞]

かな

 かなとは、文末につけて疑問、不審、自分自身への問いかけなどを表す言葉。「あいつはちゃんと金返すかな」(そんなに疑われている人はきっとダメだと思いますよ)「そろそろ休憩にしよっかな~」(さっき休んだばかりだろ)などと使う。また、「ならないかな」「しないかな」のように使って、「早く明日にならないかな」(子どもかっ!)などと願望の意を表す。

 「かな」は「か」だけでも言いたいことが言える。「な」は「か」を補助、強調する語で、おそらく「なあ」という呼びかけの言葉である。時代劇で殿様が女の子に「そちはワシの娘かの」(まあ、子どもどんどん作ってますから、わからなくもなりますがね)などと尋ねるシーンがあるが(ねえよ、そんなシーン)、「かの」の使い方も現代の「かな」と同じで、「の」は「のう」という呼びかけの言葉である。つまり、「な」や「の」は、相手と疑問を共有したり、相手に同意を求めたりするための「他人巻き込み語(筆者の造語です)」の一種で、「どんなもんですかね」の「ね」、「さまぁ~ずかよ」の「よ」などもその仲間。「そろそろ休憩にしよっかな~」のように、直接相手がいない場合でも、自分自身への問いかけとして、また、不特定多数に向けてそれとなく同意を求める言い方として(「しょっかな~」なんてカワイコぶっちゃってるし)使われていると考えられる。

(KAGAMI & Co.)

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