肉薄

にくはく

 肉薄とは、「肉」に「薄」いと書くが、叩くだけ叩いて引き伸ばしたトンカツの肉を言っているわけではなく、現代の使い方では、先を行く者の体に触れるほど追い迫ることを言い、スポーツの解説で「接戦に勝利して首位に肉薄した」などと使われる。ここで「薄」は、日暮れが近づいていることを表す「薄暮」にも用いられているように、「迫る」「近づく」という意味。「肉」が「迫る」と言っても、相撲取りに言い寄られているわけではないが、このイメージは当たらずとも遠からずで、「肉薄」のもとの使い方は、体ごと相手に攻め込むこと、鋭い攻撃をしかけることなど。(KAGAMI & Co.)