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ぼろ儲け

ぼろもうけ

 ぼろ儲けとは、元手のわりに非常に高い利益を得ること。特に、あまり努力もせずに大金を得たような場合に用いられることが多く、「あの人は株でぼろ儲けした」などと言う。しかし、「儲け」というビジネス用語が含まれているので、宝くじに当たったとか、莫大な遺産が入ったというような、ただの幸運で金持ちになったようなケースでは使われない。

「ぼろ」は一見、使い古して破れ、使い物にならなくなった布のことを指しているように見えるが、「ぼろきれみたいなぼろぼろな儲け」では、あまり儲かったようには思えない。この「ぼろ」は、不当な利益を得るという意味の「ぼる」から来た(「暴利」を動詞化したものともいわれる)「ぼろい」に由来し、ぼろきれの「ぼろ」とは関係がないようだ。

 IT産業などは、ぼろ儲けの代表のように考えられているが、現実には、社員をぼろきれのようにこき使って成り上がったブラックな企業も多く、「ぼろ儲け」と「ぼろぼろ儲け」の差は紙一重である。

 ところで、日本には「濡れ手で粟」「一攫千金」「坊主丸儲け」「わらしべ長者」「棚から牡丹餅」など、「ぼろ儲け」を望むことわざが腐るほどあり、みんなそんなに楽して稼ぎたいのかと尋ねてみたくなる(はーい、ボクもぼろ儲けしたいでーす)。

(KAGAMI & Co.)

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