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懐が深い、ふところが深い

ふところがふかい

 懐が深いの「懐(ふところ)」は、和服と胸の間にできる空間をいい、そこから、懐に入れている金すなわち所持金や、胸中、内心、外部から隔てられている内側など広い意味で用いられる。だからといって「懐が深い」は、金をたんまり持っていることを言っているわけではなく、心が広い、包容力がある、知識や能力に幅がある、という意味で使う。人にものを頼まれるとなんでも引き受け、なにごとにも落ち着き払って対処し、意外な知識や能力を発揮する、バカなのか優秀なのかよくわからない人物を評して「あの人は懐が深いね」と言っておけば間違いない。

 なお相撲で「懐が深い力士」は、知識豊富なインテリ力士をいうのではなく、腕が長くて相手の力士にとってまわしまでの距離が遠く、腕の短い力士(日本人力士は大半腕が短い)がまわしを取りにくい力士のことをいう。(KAGAMI & Co.)

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