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逆王手

ぎゃくおうて

 逆王手とは、将棋の対局で相手の王手を防いだ手によって、逆に王手をかけることをいう。そこから近年スポーツの試合などに応用され、例えば先に4勝したほうが勝ちとなるシリーズで、3敗し相手に王手を許した選手やチームが、その後追いついて3勝し王手をかけたときにこの言葉が使われる。将棋の逆王手では、相手の王手を消して逆に王手をかけるから「逆王手」という言い方が成立するが、スポーツの例では、先行の王手はそのまま残るので「逆」は少しおかしく、ほんとうは「両王手」とでも言うのが正しい。しかし「両王手」じゃあ、なんだか他人事みたいで(他人事なんですが)、わくわくする感動を求めるスポーツ観戦では(しょせん他人事なので、そんなものでもなければ、熱心に見ていられない)、後から追いついた選手やチームの勢いや期待感を加味して(「まくれーっ!」みたいな)、こういう言い方が許されるのかもしれない。しかし、追いついた方はそこまでが精一杯で余力はまったくなく、「ただの王手」に終わってしまう可能性も高く、「逆王手だ!」などとまるでもう勝利したみたいに無邪気に喜ぶのもどうかと思われる(だから、そういうしらけた観戦態度はよせっての)。(KAGAMI & Co.)

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