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支那そば

しなそば

 支那そばとは、ラーメンの異称。戦前から戦後しばらくの間まで、関東ではラーメンは「支那そば」と呼ばれることが多かったので、「チャルメラ」などという言葉と一緒で、郷愁を誘う響きがある。現在「支那」は中国の蔑称とされているので、近年では普通にラーメンか、そうでなければ中華そばということが多い。しかし「ラーメンの鬼」と呼ばれていた方(故人)は、最後まで呼称を変えなかった。「支那(しな)」はChinaの読み方のひとつであり(フランス語式に読めばそうなると思う。ただしフランス語ではChineで「シーヌ」みたいな読みとなる)、国際的に公認された呼称だともいえるが、蔑称というものは使う側と使われた状況が問題視されるので(地方自治体の首長が、歴史的経緯を十分把握したうえで、わざとそう発言しているような場合は特に)、皆様もこの呼称を使うときは小声で言ったほうがよいかもしれない(小声だろうが大声だろうが関係ないけれども)。(VP KAGAMI)

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