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パン

ぱん

 パンとは、水で練った小麦粉に酵母(イースト)を加えてアルコール発酵を行った後、焼き上げた食品。焼き上げた時点で酵母菌は死滅するので、要するにパンとは、酒になりそこなった発酵食品である。実際、古代エジプトではパンを水に漬けて放置し、ビールをつくっていたという。そんな話をすると、おバカなヤツはパン屋からぶどうパンを買ってきてワインをつくろうとする(ぶどうパンからワインができるなら、メロンパンからメロン酒か?)かもしれないので、ひとこと忠告しておくと、エジプトでビールをつくったパンは、生焼けで酵母が死滅していない状態であったと考えられ、いくらぶどうパンを水に漬けこんでもワインにはならない(そもそもワインつくりたいなら、ぶどうそのものをどうにかしろよって話だ)。どうしてもパンから酒をつくりたければ、家庭でパン作りをしている奥さんの(旦那でもいいけど)目を盗んで、制作途中のパン生地を水に漬けておけば、もしかしたらビールになるかもしれない。なお、ベーキングパウダーでつくっているパンは、中に酵母菌もなにもいらっしゃらないので、生地を水につけて一生待っていても酒にはならない。だから、奥さんからパン生地を盗む場合はそのあたりを確認しておく必要がある。

 パンはポルトガル語のpāo(パオン、という象の鳴き声みたいな発音)から来ている。15世紀にポルトガルの宣教師が日本にもたらした語だというが、日本で本格的にパンをつくるようになったのは明治以降。pāoはラテン語由来で、pāが食べ物を与えるというような意味らしく、英語のfoodもこのあたりから来ている言葉だという。英語のbreadは、ビール工場breweryのbrew(発酵する)と関係あるようで、どこまでもパンとビールは相性がいいようだ(ビールのつまみにはならないが)。

 (KAGAMI & Co.)

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