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こぢんまり、こじんまり

こぢんまり、こじんまり

 こぢんまり(こじんまり)とは、小さくまとまっているという意味で、「彼女はこぢんまりしたアパートに住んでいる」などと使う。これは要するに「小さい安アパートに住んでいる」という意味ではあるが、その小さい部屋に必要十分な調度が整い、きれいに片づけられて、適度に花やアートなどで飾られていなければ「こぢんまり」とは言えないのであって、実際の彼女の部屋のように、床にちらかったゴミでお掃除ロボットも動かないというようなところは、「こぢんまり」という資格はない。つまり「こぢんまり」は、「小さくまとまっていてよい」というプラス評価の言葉なのである。

 ただし、「彼女」のように小さくてまとまっているものが似合わない、ごつい男などに対しては「若いうちからこぢんまりとまとまってはいけない」のように、マイナス評価として用いられることもある。要は、「こぢんまり」が「小さくてカワイイ」という日本的価値観に合っているかどうかにより、プラス評価にもマイナス評価にもつながるというわけである。

「こぢんまり(こじんまり)」は、「こ(小)」と「ちんまり」からなる語で、「こ」は「少しばかり」という意味の接頭語、「ちんまり」は、縮小されることや短くなることという意味の「つづまり」や、物がすき間なくびっしりつまっているという意味の「しじまり(ちぢまり)」から来ているのではないかといわれる。一般的に「小さいこと」「小さくなること」は低い評価を与えられるものだが、こと日本に限っては、「小さくまとまっている」ものに高い価値を認め、独特の日本文化を生む源泉となっている。「こじんまり」もそんな日本的な価値観を表す言葉だといえよう。しかし、くどいようだが、「小さけりゃいい」ってもんではなく、小さくてもまとまりがなくごちゃついて小汚い彼女の部屋は、けっして「こぢんまり」という日本的価値観にはそぐわないのである。(KAGAMI & Co.)

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