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無駄

むだ

 無駄(ムダ)とは役に立たないこと、無益なこと。二つの側面があり、一つは金儲けにつながらないこと、一つは金を支払っただけの効果を得られないこと。前者は、恵方巻きを大量に作ったが売れずに廃棄したような場合、後者は、節分なのに家族がハンバーグを食いたいと騒いで買って来た恵方巻きを廃棄したような場合をいう。山に登って帰ってくるだけのような行為を「無駄」と言う人もいるが、「それなら一文にもならないくそゲーにはまってるやつは人生もっとムダにしてるだろ」と反撃されそうだ。

「無駄」という漢字は当て字。たしかに「駄」は価値のないものを意味するので、それが「無(なし)」であれば価値があるという意味になりそうであり(「無」であり「駄」でもあると言いたいのかもしれない)、いかにもいい加減にとってつけた当て字のような印象がある。

「むだ」は和語で、語源として有力なのが「虚しい(むなしい)」の「むな」が変化した語だという説。ウソや実のない発言を「むなごと」と言い、万葉集にすでに見える語なので納得できるが、ほかにも、価値のあるものを無駄使いしてしまう意の擬態語「むざむざ(古くは、むさむさ)」などが変化した語だという説もある。(VP KAGAMI)

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