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止めを刺す、とどめを刺す

とどめをさす

 止めを刺す(とどめを刺す)とは、殺そうとして攻撃したがまだしつこく生きている者を、急所を刺すなどして確実に殺す行為を言う。殺し屋には必須のマナーであり、拳銃で敵のボスを撃ったはいいが、子分の復讐を恐れて逃げ帰るなんてのはもってのほかである。また、撃たれるなどして苦しんでいる被害者にとっては、加害者の最期の親切でもある(親切なら最初から撃つなよ、という話だが)。

 「止め(とどめ)」は、「止める(とどめる)」の連用形。「止める」というのは動いているものを静止させるという意味で、まさにまだぴくぴく動いているものを静かにさせるのが「止めを刺す」である。また、のどを刺して「息の根を止める」という意味の「止める」と解してもよいように思われる。

 以上の理由から、「とどめを刺す」はまた、敵対する相手に決定的な攻撃を加えるという意味でも用いられる。これもまた「ボスの逮捕により組織はとどめを刺された」のように、物騒な世界で使われることが多い。

 さらに「とどめを刺す」は、「色は静岡 香りは宇治よ 味は狭山でとどめさす」のような使われ方をする。これは日本茶のことを言っている歌の歌詞で、「色は静岡、香りは宇治がいいが、味は狭山茶が一番である」と言っているのである。当然のことながら、狭山の人が作った歌詞に決まっていて、農作業の際に歌われる歌の一節なのだそうだ。名産地として狭山以上に有名な(個人の感想です)静岡や宇治は、そんな狭山の比較広告にいちいち文句を言うこともなく、余裕の対応を見せているに違いない。ところで、この場合の「とどめを刺す」は、あちらが優れている、いやこちらが優れているというような議論を終わらせるという意味合いと考えてさしつかえないだろう(狭山の場合は勝手に自己完結しているわけだが)。

 (KAGAMI & Co.)

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