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ベーグル

べーぐる

 ベーグルとは、リング状の固いロールパン。「ニューヨーカーの定番の朝食」などという宣伝文句のおかげで、がらに似合わずお洒落な雰囲気を漂わせている。バター、卵、牛乳を使用していないので、それ自体はたいしてうまいものではないが──個人の感想です──、クリームチーズをこてこてに塗って──あるいは添えて──食べたり、ベーコンや生ハムやサーモンをはさんで食べたりしているので、付け合わせコミでそこそこいける食べ物となっている。ただし、せっかく低カロリー、低コレステロールのヘルシーなパンなのに、クリームチーズをこれでもかと塗ったり、ベーコンや生ハムをはさんだりしたのでは意味がなく、そういう食べ方をするなら、普通の食パンやフランパンを使った方が断然うまいので──クリームチーズに関しては、ベーグルはベストマッチだとは思うが──日本では「ニューヨーカーの定番」がなければ一生縁のない食べ物であったかと思われる。

 ベーグル(bagel)は、ユダヤ人が使う言語の一種イディッシュ語で、輪、リングの意味の語beyglが変化して英語などに取り入れられた語。中世、ヨーロッパに住んでいたユダヤ人が食べていたパンであるらしく、「ニューヨーカーの定番」になったのも、19世紀末にユダヤ系ヨーロッパ人がニューヨークに持ち込んだからだと言われている。

​©校長のかがみ

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