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湯船、湯舟、湯槽

ゆぶね

 湯船(湯舟、湯槽)とは、浴槽のこと。浴槽が船の形に似ていることからの命名かと思われるが、機能的に見ればまったく逆(だって、中に水入れちゃうんだもん。船だったら沈むだろ)。

 江戸時代には、船に浴槽を乗せて有料で入浴させた「湯船」という、いわば銭湯クルーズ船みたいなものがあったといい、こちらの方が実態を正しく表した名称といえるが、浴槽を表す「ゆぶね」という言葉そのものは、古くからあり、平安時代の歴史物語『栄華物語(栄花物語)』の「玉の台」の巻には、法成寺(ほうじょうじ:平安時代中期創建、焼失、一部移築)の僧侶二三十人が、湯槽の湯で湯浴みして騒いでいるありさまが描写されている。だから、いくら浸水しちゃってる船だとしても、浴槽=ゆぶねという解釈は動かせないのである。

 (KAGAMI & Co.)

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