一味唐辛子

いちみとうがらし

 一味唐辛子は、乾燥させた唐辛子をすりつぶして粉末状にした香辛料。つまりただの粉末の「唐辛子」であるが、わざわざ「一味(いちみ)」とことわっているのは、日本では唐辛子を主原料としたミックススパイス「七味唐辛子」の人気が高いので、それと差別化する必要上万やむを得ず「一味」を名乗ったのだと考えられる。

 ところで、唐辛子は一味にしても七味にしても、主に日本食のスパイスとして使われるが、ラーメンでは、醤油ラーメン、塩ラーメンはコショウ、味噌ラーメンは唐辛子と棲み分けが決まっているようだ。味噌汁に唐辛子を入れる人もいるように、味噌と唐辛子の相性はよく、味噌ラーメンに唐辛子を使うのは不思議はないが、かけそばにも唐辛子をかけるから、醤油にも唐辛子は合うはずだ。しかし醤油ラーメンに唐辛子は使われない。これはおそらく、醤油ラーメンや塩ラーメンの場合、醤油や塩の味より出汁の味に主眼が置かれているからで、豚や鶏など動物系の出汁にはやはりコショウが合うのである。(KAGAMI & Co.)

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