娑婆、シャバ

しゃば

 娑婆(しゃば)とは、この世、人間社会のこと。サンスクリット語でもとは大地を意味するサハー(sahā)を、中国語で音写した語。仏教で娑婆は、煩悩がもたらす苦を堪え忍ぶ人間世界をいう。一方「シャバ」は、軍隊や裏社会で、一般世間を意味する隠語として使われてきた。つまり、軍隊生活や刑務所など欲望が制限される世界に対して、「シャバの空気はうまい」などと表現される解放された自由な世界であり、仏教の世界観とは一変する。しかしゲスの勘繰りで邪推すれば、厳しい修行に打ち込んでいる宗教者も、ホンネでは「苦に満ちているけど、やっぱりシャバの空気はうまい」とも考えられ、この言葉の使い方は僧侶も受刑者もたいして違いはなさそうだ。

 さあ、あなたも刑期を終えて出所したなら、「ああ、シャバの空気はうまいなあ」とひとことキメて、生まれ変わった新しい人生を始めようではありませんか。(KAGAMI & Co.)

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