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カテゴリー:慣用句

 

開け胡麻、開けゴマ

ひらけごま

 開け胡麻、開けゴマとは、行く手をふさぐ障害物を取り除くための呪文。『アラビアン・ナイト』の「アリババと四十人の盗賊」の物語で、アリババが洞窟の宝庫の扉を開くためにこの呪文を使ったことから有名になった。そのため、閉まっている扉に向かって「開け!」と命ずる言葉のように思われているが、言葉をよく見れば、開くのはどうやら「ゴマ」のようであり、アラビア語の原文でも「ゴマ(simsim:シムシム)よ、おまえの扉を開け」という意味なのだとか。なぜ「ゴマ(simsim)」なのかは、当時ゴマは貴重な財源で宝物として扱われ、神秘的な力があると考えられていたからとも、simsimという語が、sim(毒という意味)+simからなり、言葉そのものに霊力があると考えられていたからとも言われる。したがって、「ゴマが開く」とは、ゴマのさやが割れてはじけることとも、言葉の霊力が開かれる意味とも考えられ、いずれにせよ「アブラカダブラ」などとともに当時よく使われていたおまじないの言葉だったようである。

「アリババと四十人の盗賊」において、「開けゴマ」は、盗賊たちの洞窟の宝庫の扉を開けるためのいわば暗証番号だったわけだが、そんな人口に膾炙した言葉を暗証番号に使うのはおマヌケとしか言いようがなく(その呪文を言い当てるために、穀物や果物の名前を列挙したあげく胡麻にたどりつけなかったアリババの兄は、輪を掛けておマヌケである)、この逸話からわれわれは、暗証番号には盗まれやすい誕生日とか単純な番号を使ってはならないという教訓を得るのである(違うか)。(KAGAMI & Co.)

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