ト書き

とがき

 ト書きとは、演劇の脚本で、セリフの間に記された文章を言い、俳優の演じ方や照明、音響など、よけいなおせっかいの演出を指定したもの。歌舞伎の脚本でこのような指示書きが、「『アイタゝゝゝゝ』ト思入(おもいいれ:それらしき表情やしぐさをすること。ここでは、「アイタゝゝゝゝ」という表情やしぐさをしてね、という意味)」のように、「ト」で書き始めていることから「ト書き」と呼ばれる。つまり、自信のない脚本家が「このセリフやプロットでは泣けないかもしれないけれど、君の演技力で大泣きしてね」とお願いしている箇所なのである。(KAGAMI & Co.)

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