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裃、上下、かみしも

かみしも

 かみしも(裃、上下)とは、上(うえ)と下(した)という意味だが、特に「裃」という字を当てるときには、江戸時代の武士の上下揃いの礼服のことをいう。すなわち、同じ布地、色目、柄の肩衣(かたぎぬ)と袴(はかま)のこと。『古事記』の昔から上下決まった組合せで着る衣装を「かみしも」と呼んでいるが、これは洋装のスーツを「上下(じょうげ)」というのと同じ。スーツを「上下」と言い表すのは、和服のなごりではないかと思われるが、「かみしも」とそのまま言うと、大岡越前が登場しそうなので(遠山金四郎でもいいけど)、「じょうげ」と言い換えたのではないだろうか(注:この事情については筆者の推測で、詳しく調べていません)。(VP KAGAMI)

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