呑んでかかる

のんでかかる

 呑んでかかるとは、相手を圧倒する勢いや気持ちで戦いに臨むという意味。つまり(相手を)呑み込むように対するということで、「チャンピオンは対戦者を呑んでかかっていますね」などと使う。見た目が似た言葉に「食ってかかる」があり、どちらも相手と対立する様子や態度を表しているが、その状況はまったく違い、「呑んでかかる」は強者の弱者に対する態度であるのに対して、「食ってかかる」は弱者の強者に対するありさまを言い表している。同じく食事の動作を表す「呑む(飲む)」と「食う」だが、「呑む」が液体を呑み込んでしまうまでを表しているのに対して、「食う」の場合、必ずしも嚥下するまでを言わず、食べ物に噛みつく動作だけでも「食う」と言い表す。「食ってかかる」は慣用的に「噛みつく」とほぼ同じ使い方をされるように、その「噛みつく」までの動作を見立てていると考えられる。一方、「呑む」は「ウワバミが人間をひと呑みにした」のように固形物を嚙まずに呑み込む豪快な食事のしかたをも表現していて、「呑んでかかる」はそのような勢いのある呑み方を念頭においているとも言える。(KAGAMI & Co.)

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