ぷんぷん、プンプン

ぶんたい

 ぷんぷん(プンプン)とは、強い臭いが発せられるさま、または、非常に怒っているさまを表す擬態語。どちらも「となりに座ったおばさんの香水がプンプンにおう」「カノジョはプンプンで口もきいてくれない」のようにそこそこ普通に使われている。言われれば確かに、香水はぷんぷんにおうし、怒っている人はプンプンしているように感じられるが、実際にはそんな音がしているわけではなし(「ぷんぷん」と言いながら怒っているあまりつきあいたくないヤツもいるが)、考え出すとなんでプンプンなのかよくわからない。

 ふんぷんは、臭いと怒りそれぞれ、漢字の「芬芬」「憤憤」から来ているようである。読みはどちらも「ふんぷん」。「芬」は香りがよい、香りが強くて鼻を打つという意味。「憤」は憤る、怒るという意味。つまり、どちらも漢字の意味から擬態語的な表現になった言葉であり、昔の人が、くさい臭いを「ふんぷん」、激しく怒っている人を「ふんぷん」と感じていたわけではないし、そんな音を聞いていたわけではもちろんない。

 ところで、文例にあげた「プンプン怒っているカノジョ」だが、確かに怒っているには違いないが、「プンプン」という表現が使われると、「怒髪天を衝く」ような激しい怒りは薄れ、むしろ、仲のよいふたりの間での芝居がかったやりとりが感じられる。これは「プンプン」という半濁音の表現にコミカルな響きを感じるせいかと思われ、そこから「激おこプンプン丸」などという俗語が生まれたのではないかと考えられる。

 (KAGAMI & Co.)

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