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ドクタールソーのワラワラ日本語講座 【第4回】むらむら
 

むらむら、ムラムラ

むらむら

 むらむらとは、激しい感情や性的衝動が急に湧き起こるさまを表した擬態語で、「上司のくどい小言を聞いているうちにむらむらしてきて、つい……」(おいおい、つい、どうしたんだ?)、「あんなもん見せられたらムラムラしっぱなしだよ」(何を見たんだ!?)などと使う。この感覚は、直接的には夏の入道雲が湧き上がるさまがモデルになっていると考える。

「むらむら」は、漢字では「群群」「叢叢」と書くように、もとは群れを作っているさまを表した語。特に「むらむら」と続けることで、ただのひとかたまりの「群れ」ではなく、牛や羊の放牧のように、あちらにも「むら」、こちらにも「むら」のように、まだら模様に群れを作っているありさまを表現して「九月になれば、紅葉むらむら色づきて」(『源氏物語/少女』)などと用いられる。ペンキが全体に均一に塗られず、まだらになっているさまを「色むらがある」というときの「むら」はそこから来ている。また、ただの「むらっ」ではなく「むらむら」と続けることで動きが生まれるせいか、「人々がむらむらと集う」のように群れを作るときの動きの表現にも用いられ、雲の塊が集まって盛り上がっていく入道雲の姿に適用されたものと見られる。

 (KAGAMI & Co.)

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