のべつ幕無し、のべつ幕なし

のべつまくなし

　のべつ幕なしとは、休みなく続くさまをいう。「のべつ幕なしに文句ばかり言っている」のように、あまり好意的には用いられない。「のべつ」は「延べつ」で、ずっと続けての意味。「のべつ文句ばかり言っている」のように、「幕なし」なしでも使え、言っていることは同じ。「幕なし」の「幕」は芝居の休憩時間のこと。休憩もなく続く（延べる）芝居でトイレに立つヒマもないというのが「のべつ幕無し」の正体である。面白い芝居でも休みもなくたらたら続けられたら疲れるのに、退屈な芝居を休憩もなく延々とやられたら……という気分がのべつ幕なしである。

​​（VP KAGAMI）

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