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さんだらぼっち

さんだらぼっち

 さんだらぼっちとは、俵(たわら)の両側につける藁で編んだふた。正式には(正式かどうか知らないが)桟俵(さんだわら)と言い、それに「法師(僧侶のこと)」をつけた「桟俵法師(さんだわらほうし)」が変化した語だとのこと。なんでまたそんなワラのフタごときにたいそうな名前が付いているのかというと、桟俵はその昔、神の供物を乗せる台として、また、疫病退散を願って疫病神を川に流す神送りや流し雛などの行事で、人形を乗せる船として使用され、宗教的に親しみがあること。ひとつは「法師」が「影法師」「起き上がり小法師(こぼし)」のように愛称として用いられていたことが挙げられる。しかし、「影法師」「起き上がり小法師(こぼし)」に「法師」が付いているのは、頭を丸めた法師っぽい姿をしているからで、ただの俵のフタを「法師」と言うのはやや疑問が残る。というわけで、個人的には「桟俵帽子」のほうが適しているような気がするが、そういう説は見られない。まあ、どうでもいいような話ではあるが…(KAGAMI & Co.)

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