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管を巻く、くだを巻く

くだをまく

 くだを巻く(管を巻く)とは、酔っ払いの生態のひとつで、とりとめもないことや同じことをしつこくしゃべりかけ、周囲の者に嫌がられる行為を言う。もっとも、こういう状態のおっさん(おっさんに決まってるが、近年はたちのわるいねえちゃんも多くなった)のいる酒場は、まわりのヤツらもこんなんばっかりなので、相手にされずほっとかれるか、お互い違う話でくだを巻きあって意気投合していたりするので、さほど迷惑でもない。

「管(くだ)」は、手織りの織機で糸を巻き取る装置の部品を言う。この装置で糸を巻き取ることを「管巻き」と言い、単調でうんざりするような仕事であることから、同じ事を繰り返す酔っぱらいのめんどくさいありさまを言ったものと考えられている。また、織機で管を巻くときの音が単調で耳障りなので、酔っぱらいの単調な発言を言い表したとも言われる。ただ、くどいことを意味する「くだ」「くだなり」という言葉が別にあり、これは「くどくど」の語源となった「くだくだし」と同根で、織機の「管」とは関係ない。「くだくだし」はものを壊す意味の「砕く」から来ていて、細かいこと、細かくてわずらわしいという意味。そこから、細かいことを言い連ねてうっとうしい様子を「くどくど」「くだなり」などと言うようになった。この「くだ」が、洒落好きな江戸っ子の間で「管巻き」と結びついて、「くだを巻く」という表現が生まれたというのが私の考えである。

 (KAGAMI & Co.)

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