重鎮

じゅうちん

 重鎮とは、社会や組織において頼りにされ重きをなしている人物。要するに重要人物だが、トップである必要はなく、むしろ長年社会や組織に貢献して現在は第一線を外れている人物、政治で言えば元首相(元首相でも軽く扱われている人も多いが)、会社で言えば相談役(ボケちゃってお飾り程度の人も多いが)などがそれに当たる。悪く言えば「黒幕」だが、黒幕が暗躍して騒動を起こす側であるのに対して、重鎮は「鎮圧」の「鎮」が使われているように騒動を鎮める側。この「鎮」は「文鎮」などにも使われるように、上からの圧力で下のものを押さえつける重しという意味あいがあり、「重」と「鎮」と重ねると、最強の重量級タッグができあがる。というわけで「重鎮」は、まさに「重し」として、会や組織が浮き足立つのを抑える重要人物である。しかしこのつけもの石みたいな「重し」は、社会や組織が軽々しく行動するのを抑える役割を果たすが、発展や飛躍を阻害するという一面があることも忘れてはならない。

 ちなみに中国語にも「重鎮」という言葉があるが、こちらは人ではなく場所を表し、重要拠点、主要都市などを意味するそうだ。確かに、人物にくらべて場所のほうが、軽々しく動かない感じがハンパないから、そういう使い方もよしとしよう(何様だよ)。

(KAGAMI & Co.)

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