調子がいい

ちょうしがいい

　調子がいいとは、体の状態や仕事のはかどり方が良好であるという意味。また、要領がいい、抜け目ないという人の性格をいうのにも使う。前者の「調子」は状態や具合を意味し、高齢者が「最近体の調子がよくてね」などと使うように、ふだんはあちこちガタがきていてボロボロであることをうかがわせる意味合いとなる。後者の「調子」は、音楽で音の高低の意味から、人の相手に対する態度や口調などを表し、「あいつは調子がいいから気をつけてつきあえ」のように使う。この場合の対語を「調子が悪い」とはいわないので、「調子」は、特に相手を気分よくさせたり、元気づけたりする口調や態度をいっているものと考えられる。要するに、ホストや詐欺師の口調や態度がそれである（って、ホストと詐欺師を並列するのは失礼に当たりました。お詫び申し上げます）。

​（VP KAGAMI）