いたにつく

 板に付くとは、その地位や職業にふさわしい姿や態度を獲得しているという意味で、「制服が板に付いている」などと使う。「様(さま)になる」も似たような意味だが、「様になる」が姿形そのもののに重点を置いているのに対して、「板に付く」は地位や職業への順応を重視した言い方である。つまり、制服のサイズがぴったりで似合っていれば「様になる」、制服を着て凶悪な容疑者をビジバシしばいている姿が想像できれば「板に付く」ということになる。

 この言葉、「板」に付くと言うくらいだからカマボコのことかというようなおっさんギャグは無視するとして、「板」は演劇や芸能の舞台のこと。演劇で役者が周囲と調和して違和感なく演技できている状態を「板に付く」と言ったもの。ここでまたスベりギャグのおっさんに登場願うとして、演技のヘタな役者を「ダイコン役者」と言うくらいだから、うまい役者を「カマボコ役者」と言ってもよいのではとネットで調べたところ、一般的ではないが、そんな言い方もないことはないようだ。しかし、これもやはり、スベり芸のおっさん役者が口にしている隠語のような気がする。

 (KAGAMI & Co.)

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