嫌疑

けんぎ

 嫌疑とは、悪事を犯したのではないかという疑い。法律用語としては、客観的な証拠に基づく犯罪の疑いを意味する。わかりやすく言うと、「これだけの証拠があがってんだから、あいつがやったに違いねえ」と息巻いている刑事の、「あいつ」に対する気持ち。

 きらうという意味の「嫌」と、「疑」から考えると「いや~な疑い」と受け取れるが、この場合の「嫌」は相手を不審に思う、疑うという意味。「嫌疑」はつまり、疑ったうえにさらに疑っちゃうというということで、よほど確かな疑いという意味なのだろう(まあ、そんなおバカななりたちではないと思うが)。「嫌」という漢字は、相手に不満や不審を抱いている状態を意味しているそうで、それが自分の気持ちに収まっていれば「きらい」とか「いや」であり、相手に対して向けられれば「疑い」や「不審」ということになる。そんなわけだから、「嫌疑」は「いやーな疑い」という意味ではないものの、容疑者に対する「大好きな疑い」なんてあるわけないから、気持ちとしてはアリなのだとしておこう。

(KAGAMI & Co.)

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