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お釣りが来る、おつりが来る

おつりがくる

 お釣りが来る(おつりが来る)とは、つり銭が戻ってくるという意味だが、スポーツの試合でミスをした選手が、その失地を取り返すばかりかそれ以上の働きをしたとき「おつりが来る活躍」などと言ってほめたたえるように、十二分な、余りあるという意味で俗語的に使われる。しかしこの言葉、よく考えると合理的ではない。スポーツでミスをおかした選手は相手に得点を与えてしまい損失を計上したわけだ。その損失を10点とすると、世に言う「おつりが来る」は、味方が12点取るのにその選手が貢献し、2点分を「おつりが来る」と言っていることになる。しかし、本来おつりというものは、最初の出費10点に対して、相手が2点返してくれることを言うので、使い方がおかしい。ここは「利息が返る活躍」とでも言うべきところだろう。また、相手が返してくれた12点に対して、2点は余計だという意味で言うならば、「おつりを返す活躍」としなければならない。しかしもう少しつっこんで考えると、この「おつりが来る」は、その試合を見ている観客が、10点(または11点。11点取れば勝つから)取ってくれれば十分なところ、2点(または1点)余計に取ってくれたので、その分を「おつり」ととらえてこういう発言をしているとも解釈でき、この説が妥当に感じられる。……とまあ、スポーツの試合を楽しんでいる人にとってはどうでもいい話ではあるが、いつも人の発言のツッコミどころを探しているわれわれにしてみればおいしいエサである。

 ところでその昔、くみ取り式の便所で大便を落としたときのしぶきが跳ね返ってお尻につくことを「おつりが来る」と言っていた。いまはもうそんな経験もできないし、ばっちい話なので、下品な芸人が話題にしたら「そんなこともあったんだね」と思い出す程度の理解でかまわない。

 (KAGAMI & Co.)

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