謀殺

ぼうさつ

 謀殺とは、計画して人を殺すこと。つまり計画殺人。日本の旧刑法で、故意に犯す殺人のうち、その場の激情で犯す故殺(つまりアドリブ殺人、頭に来てやっちゃいました殺人)と区別され、謀殺は重刑に処された。現刑法では、殺すつもりで人を殺したらみんな殺人罪となり(「ぶんなぐったけど、死ぬとは思わなかった」というのは傷害致死罪、誤って殺してしまった場合は過失致死罪)、量刑はケースバイケースで判断される。

 アメリカあたりでは、謀殺にも第一級、第二級、第三級があり、第一級は保険金殺人のように最初から人を殺す気まんまんで事前に計画準備して実行するケース、第二級は銀行強盗の最中に発生した殺人のように、殺人そのものに計画性はないが、銃を持って押し入っているんだから「殺意はあったに決まってるだろう」というケース、第三級は故殺にあたるもので事前の殺意がないケース。先日起きた白人警官の黒人殺害について裁判の過程でもめているのは、第二級か第三級かの判断であるようだ。犯罪もバラエティ豊かなかの国では、分類にも苦心のあとが見える。

 (KAGAMI & Co.)

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