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関連用語
裸一貫
はだかいっかん
裸一貫とは、資本として自分の身体以外はなにもないこと。そんな人はいくらもいるが、この言葉が使用できるのは「無一文から成功した」という文脈にもっていける人に限られる。つまり、「裸一貫」のまま30年過ごしてしまったような人には不向きな言葉だといえる。「文(もん)無し」とか「すかんぴん」なども状態としては同じなのだが、その後の展開が織り込まれている点が、これらの言葉とは絶対的に違うというわけだ。
「一貫」は、「一貫性がある」のように最初から最後まで貫きとおすという意味の「一貫」とも受け取れるが、それだと「30年裸一貫でした」という言い方に適していて、使用状況からみるとその意味ではない。「貫」は昔の通貨の単位とみるのがよく、それなら「資本は自分の身体だけ」という意味合いにも適合する。ちなみに、不正確だが米価換算で、一貫は1500円くらいと仮定すれば、ちょうど現在のバイトの時給くらいであり(そんなにもらってないぞ、と言うなかれ)、その意味でも「身体が資本」のニュアンスにぴったりである。
(VP KAGAMI)
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