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自画自賛

じがじさん

 自画自賛とは、自分で描いた絵に自分で賛を入れることを意味し、自分で自分をほめることをいう。「賛」とは、「画賛」「画讃」を略した語で、日本や中国で絵画にその絵に関した詩歌や文章を書き入れること、またその書き入れられた詩歌や文章のことをいい、普通は画家と親交のある詩人や作家がその絵を賞賛するために書き添える。早い話が、現代の出版界で新刊の帯に書かれる有名人の推薦文のようなものであり、そこへ自分で自分をほめた言葉を書き入れるバカはあまりいない。ところが、中国や日本の絵画の世界ではそんな人が普通にいるみたいで、そういう「賛」を「自画賛」というが、禅宗の道元などは自分の自画像に盛んに自画賛を入れていたようである。自画像そのものは道元が描いたものではないので、本来の意味の「自画自賛」とはいえないが、自画像に自分をほめる言葉を加えているのだから、“自画自賛超え”ともいえるオレ様ぶりではある。

​©校長のかがみ

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