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立ち食い蕎麦、立ち食いソバ

たちぐいそば

 立ち食いソバとは、立ち食いを原則とする安価なソバ、またそのソバを提供するソバ店のこと。駅ナカや駅近辺、サラリーマンの多い街など、要するに昼食に金を使わず、10分ぐらいで食事を済ませてさっさと店を出たい人が多い場所に出店している。銀座のような高級店の建ち並ぶ街でも、高級店に勤める人々は案外貧乏人が多いので、立ち食いソバ屋は繁盛している。ただし近年は「立ち食い」の看板を出していても椅子をそなえている店が多く、いくら時間がもったいなくても、食事くらいは落ち着いて食べたい人が増えていることがうかがえる。実際、スペースの都合などから立ち食いにせざるを得ない駅のホーム上のソバ屋などは減少傾向にある。

 立ち食いソバ屋に“味”をもとめる人はあまりいないが、どこへ入っても吐き出すほどまずいソバ屋はなく、そこそこ食えるので、かき揚げソバで400円から500円くらいなら決して損はしない。しかし、かき揚げソバで700円とか800円とか取る店で、ソバがぼそぼそでつゆにしまりがなく、天ぷらがくたくただったりすると、ちょっと暴れてみたくはなる。

​©校長のかがみ

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