番犬

ばんけん

 番犬とは、防犯のために飼う犬。つまり、老舗のセキュリティサービス。

 というわけで、番犬を現代のセキュリティサービス(以下SS)と比較してみよう。まずコスト面。捨て犬を起用したような場合は圧倒的に犬のほうが有利かと思われるが、日々のエサ代などを考えると、ランニングコストは微妙である(まあ犬は、ペットとして可愛がられるというサービスも提供するので、コスパが高いと言えば高い)。次に信頼性だが、犬は個々の能力に左右され、当たり外れが大きい。防犯能力の高い犬はえてして凶暴だったりするので、その方面のリスクも勘案しなければならない。サービス内容を見ると、まず警報機能は犬もSSも同程度に高い。次に、賊に侵入されたときの防犯能力については、犬は即効性がある一方、リードに繋がれているような場合は(日本ではたいていつながれている)活動範囲が限られる。賊の撃退機能は、やはり犬の個々の体格や能力差が大きく、チワワやマルチーズには期待できないし、体が大きくても気持ちが優しいレトリバー系も弱いと言える。SSは初動はやや遅れるが、そこそこ訓練している警備員がやってくるので、賊がぐずぐずしていれば捕縛、撃退能力は高いと考えられる。犬を本格的な防犯に使用する場合は、スピッツなどよく吠える臆病な犬種を起用し、吠え声(警報)で目覚めた飼い主が武装するなどして自分の身は自分で守るのが最適かと思われる(日本では難しいけれども)。

 ところで、防犯能力は犬の専門分野と言えそうで、番ネコ、番ウマ、番ウシ、番ブタなどが、いずれも職業としてなりたっていないことは言うまでもない。

 (KAGAMI & Co.)

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