派手

はで

 派手とは、華やかで目立つこと、またそのさま。特に色彩、人の言動について言われることが多く、例えば「なんだその派手なシャツは」は、主に色のこと(おかしな形のシャツを着ていても色が地味ならたぶん「派手」とは言わない)、「派手なメイクだな」は、色のコントラストの強さ、形や面積の大きさなど(つけまの大きさや口紅の色や面積など)、「金の使い方が派手」は、大金を使いその使い方が目立つ(宇宙旅行行きまっせ~、みたいな)ときに使われる。いずれの使い方も、もとになっているのは色の華やかさで、それを見たときの気持ちを、他の事象にあてはめたものであるような気がする。しかし、語源を探ると、三味線音楽で細かくにぎやかな奏法をとりいれた曲を「派手組」または「派手」と言ったらしいので、本来は音楽から来た言葉のようだ。邦楽でどんな曲を派手というのかわからないが(阿波踊りの伴奏みたいなヤツかも……少なくとも阿波踊りは派手である)、現代で言えば、サンバのようなラテン系の音楽が「派手」といえるかもしれない(少なくともサンバ・カーニバルは派手である)。ちなみに語源には他に「映え手(はえて)」から、という説もある。こちらは、現代のわれわれの感覚である色の強さから語源をたどろうとしてムリムリこじつけたもののように思え、その証拠に「はえて」なんて言葉の使用例は見られない。どこのだれが思いついた説かと問えば、やはりわれらがダジャレ語源王『大言海』様である。(VP KAGAMI)

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