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木鐸

ぼくたく

 木鐸とは、木製の舌(振り子)のついた金属製の鐘。漢字をそのまま訳すと木の鈴、木の鐘という意味で、「銅鐸」と言えば青銅製の鐘(のようなもの)を言うので「木鐸」は木製の鐘かと思いきや、木製なのは鐘を叩く振り子の部分だけで、本体は金属製。「わかりにくいじゃねえか」と(江戸っ子の中国人みたいな)人たちから文句が出たからか(どうかはわからないが)、「金口木舌(きんこうもくぜつ)」という別の言い方もあるらしい。「金口木舌」は、「木鐸」と同じ意味で現在も辞書に載っているが、意味を知る者も少ない。ちなみに、金属製の舌を持つ鐘を「金鐸」と言うこともあるらしく、こちらはわかりやすい(いや、もっとわかりにくいって)。

 さてその木鐸だが、古代中国で政治的、宗教的な法令が発表されたとき、警察関係者がその鐘を打ち鳴らして庶民に触れ回ったという。そこから、世の人々に警告を発し、教え導く人を「木鐸」に例え、その意味ですでに『論語』で「天が先生を世の木鐸に指名したのだ(もちろん「先生」は孔子のこと)」と使われている。現在「私は社会の木鐸として」などと称しているのは政治家に決まっていて、特に与党に文句ばかり言っている野党議員は使いたがるようである。(KAGAMI & Co.)