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望み薄、望みうす

のぞみうす

 望み薄(望みうす)とは、希望や期待がかなえられる見込みがほとんどないこと。「望みが薄い」という慣用句を名詞化した語。「志望校の合格は望み薄だ」「A社との契約は望み薄だ」のように多用されていて、例文はいずれも、望みが多少はかなえられる可能性がある、または可能性があったことを示している。つまり、実現の可能性がそこそこあったものが、なんらかの理由で(勉強をサボってばかりいたとか、当社の製品のボロさがバレたとか)低くなってしまった場合に用いられるのが「望み薄」なのであって、期待はしていても誰も自分が当選するとは思っていない宝くじについて「1等当選は望み薄だ」とはあまり言わない。

 望み薄と言ったときの希望や期待がかなえられる見込みを、例えば10%程度だとすると、同じ10%の可能性でも「望みが見える」「望みなきにしもあらず」とすると、なんだか望みがかなえられそうな気分になる。この場合、希望や期待がかなえられる可能性がほぼ0%だったものが、10%でも出てきたために、期待する気持ちが強くなったものと考えられ、現実的に10%では「望み薄」に違いなくても、無駄に興奮して「望みが見える」などと力がこもるのである。

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