所狭しと、ところ狭しと

ところせましと

 所狭しととは、場所が狭く感じられるほど、という意味で、「荷物が所狭しと置かれて足の踏み場もない」などと用いる。場所が狭いという意味の「所狭い(所狭し)」に、「のように」の意味を付与する格助詞「と」をつけて動詞につなげる。この場合、実際に場所が狭いと言っているわけではなく(まあ、部屋が狭いことを承知のうえでむやみに荷物を詰め込んだのだから、部屋も狭かったには違いないが、あくまで大量の荷物との対比で部屋の狭さが語られる)、(荷物があまりに多くて)場所が狭いように感じられるから、「のように」を表す「と」が付けられるのだ。つまり、「こんな狭いところに押し込むんじゃねえよ、息苦しいなあ」という荷物のキモチを代弁したのがこの言葉だと言えそうだ。(KAGAMI & Co.)

関連用語