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恐れ入谷の鬼子母神

おそれいりやのきしもじん

 恐れ入谷の鬼子母神とは、「恐れ入る」の「入り」と東京都台東区の地名「入谷(いりや)」をかけ、さらに入谷の名所である鬼子母神をつづけた江戸のしゃれ言葉。要するに「恐れ入りました(「まいりました、あんたが大将」みたいな意味)」と言いたいだけ。江戸っ子はこういう言い方を好んだらしく、「恐れ入る」には「恐れ煎り酒(煮詰めた調理用の酒)」「恐れ熬り山椒(いりざんしょう)」「恐れ入相(いりあい:日暮れ時のこと)」など、どうでもいいようなバージョンがたくさんある。ひどいのになると「恐れ久松(ひさまつ)」というのがあるが、これは人形浄瑠璃などで有名な心中物語の主人公「お染(そめ)久松」にかけたもので、「お染久松」と言いたいのはなんとかわかるが、肝心の「恐れ入りました」が通じないという、ナンセンスな表現となっている。数十年前の日本に江戸っ子が生まれたら、ぜったい「恐れイリヤのクリヤキン」なんてのが流行っていたはずである(意味わかんない人は各自調べておくように)。(KAGAMI & Co.)

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