噴飯物

ふんぱんもの

 噴飯物とは、飯を噴き出す物と書くように、ばかばかしくて食べているものを噴き出して笑ってしまうようなことがらという意味。つまり、食事中に博多華丸の川平慈英のモノマネ(児玉清でもいいが)を聞いてしまったような状態を言う。しかし、最近の「首相の発言は噴飯物だ」などという使い方を聞いていると、その発言者はどちらかというとお怒りモードで、とても食事中にテレビで人気の漫才を観ているようなリラックス状態ではない。つまり、「ばかばかしくて話にならん!」と吐き捨てるような気持ちで発せられている場合が多いのである。「ばかばかしい」というところまでは同じだが、冗談の分からない政治家などが使っているからそうなるのかもしれないが、たぶん違って、「噴飯物」の「噴」が、火山の「噴火」の「噴」と重なり、また、「憤慨(ふんがい)する」の「憤」と混同して、お笑いというより、お怒りに寄ってしまったせいかと思われる(私見です)。

「噴飯」はもとは漢語で、宋時代の禅文学『冷斎夜話(れいさいやわ)』には、「飲み食いしながら冗談を言い合い、大笑い(噴飯)する」「食事中の冗談に一座が大笑し、食卓には笑い(噴飯)が満ちた」といった、もとの意味のまんまの記述が観られる。中国ではいまでも「食べている物を噴き出すほどの大笑い」という意味でちゃんと使われ(あたりまえか)、ジョーク集などのタイトルに用いられているくらいだから、激おこプンプン丸の野党党首の発言には適さないのである。

 (KAGAMI & Co.)

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