喝、カツ

かつ

 「喝(カツ)」とは、禅宗の指導者が修行僧を叱ったり導いたりするために大声を出す行為、また、そのとき発する言葉。近年はワイドショーのスポーツ解説で、顔の大きな解説者が張り上げる「カーッツ!」という叱り声として知られる。

 現代中国語では「喝」は、大声で叫ぶ、怒鳴るという意味の他、(飲み物を)飲むという意味でも使われるが、両者は四声の種類が違うので、別種の漢字として扱われる。しかし、いずれにしても発音は「ハー」と「ホー」の中間のような気の抜けた言葉であり、大声で叱りつけるための語としては適さない。

 ところで「喝」は叫ぶ、どなるという意味であるから、禅師が「カーッツ!」と叫ぶのは、日本語で言えば「どなーっる!」などといって怒鳴っているわけで、やっててヘンだとは思わないのだろうか(中国語のことだから知ったこっちゃないが)。

(KAGAMI & Co.)

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